陸上自衛隊が密かに進める「国際貢献部隊」常設構想

2004年8月号
カテゴリ: 外交・安全保障
エリア: 日本

「九〇式戦車は限りなくゼロでいいんじゃないか」 陸上自衛隊のある幹部は、石破茂防衛庁長官の言葉に身震いした。六月上旬に開かれた防衛庁・自衛隊の幹部協議。政府が見直しを進めている「防衛計画の大綱」に話が及ぶや、石破長官は居並ぶ幹部たちに陸自装備の大幅な削減を提案したのだ。 昨年八月に公表した二〇〇三年版防衛白書では、これまで防衛力整備の前提としてきた日本本土への着上陸侵攻について「可能性は低い」と初めて明記。テロやゲリラ、弾道ミサイルなど「新たな脅威」への対応の強化を打ち出した。米ソ対立の冷戦が終結して十五年。安全保障上の脅威の形態は変わり、「国家対国家」という対称の構図ではなく、テロやゲリラといった「非対称」の存在がクローズアップされた。二〇〇一年九月の米同時テロはそれを明確にした。

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