印パ双方の食指が動く最新「早期警戒機」

2004年9月号
カテゴリ: 国際

 スウェーデン議会の国防関連委員会が、同国のエリクソン社などが開発したエリアイ空中早期警戒・指令システムの輸出を承認し、これにインドとパキスタンが興味を示している。 エリアイ・システムは特殊なレーダーとコンピューターを組み合わせることで、航空機や地表の物体の検出・追跡・監視が可能。スウェーデン空軍の他、同じEU加盟国であるギリシャの空軍や非軍事目的のアマゾン雨林監視プロジェクトなどに採用されている。 今回、意味深長なのは、議会の軍用輸出解禁と同時期に、パキスタン空軍がスウェーデンの五十人乗りターボプロップ機、サーブ2000の十四機購入を検討中と明かした点。同機にはエリアイ・システムが搭載可能で、この組み合わせでの輸出が実現すれば、スウェーデンの非同盟国向けとしては初のケースになる。 もっとも、スウェーデン政府は自国製のグリペン戦闘機の輸出をパキスタンから求められ、拒否したことがある。フレイバルズ外相も、七月にスウェーデンを訪問したパキスタンのムシャラフ大統領との会談後、「兵器や関連物品の輸出は問題外」と語っており、パキスタンが早々にエリアイ・システムを手中に収める可能性は、現段階では高くない。

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