噴出するスキャンダルもものかは、NHKは“肥大化”に余念がない。その目指す先は、本当に視聴者が求めている番組なのか――。 一〇八五時間――NHKのアテネ五輪の放送時間は、アトランタ五輪を上回る史上最長の規模となる。地上アナログ(総合)、地上デジタル、BS-1(衛星第一)、ハイビジョンの四波を使った大規模な中継体制は、地上デジタルで初めて「マルチ編成」(周波数の帯域を分割して二つのチャンネルを同時に放送すること)を取り入れるというオマケつきだ。 五輪中継は一例にすぎない。ここ数年、NHKは立て続けに新たな試みを打ち出し、業務を拡大させてきた。最近の動きを列挙するだけでも、それはわかる。
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