政治大変動の予兆か?-アフリカ北方の民衆パワー
いま南部スーダンで独立を問う住民投票が行われている。1月9日に1週間の予定で始まったが、投票が殺到していることから延長されたようだ。独立賛成票が多数となるのは確実視されている。この独立投票は、南北内戦を終結させた2005年和平協定の目玉だった。ハルツームの政権は抵抗したが、アメリカが説得した。
南北内戦終結後、副大統領として入閣した(南部)スーダン人民解放軍のガラン最高司令官は、独立よりも南北融和の統一スーダンを考えていたといわれる。しかしガランは、副大統領就任直後に、彼を支援してきたウガンダのムセヴェニ大統領と会談した帰路、乗っていたヘリコプターが墜落して亡くなった。ガランの死後、南部スーダンは独立の方向に急傾斜した。
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