アフリカで世界一深い穴に潜る日本の男たち

執筆者:白戸圭一 2011年1月18日
タグ: 日本
エリア: アフリカ

 アフリカ大陸では、地震は極めて稀です。世界の地震発生地域を示した地図を見ると、大陸の東側を南北に走るアフリカ大地溝帯の周辺で多少の有感地震が観測されていますが、日本と比べれば、その数は比較にならないほど少ない。大陸の他の地域では地震はほとんど観測されません。つまり、アフリカ人の大半は地震というものを知りません。南アフリカで暮らしていた4年間を振り返っても、自分の足元が揺れた記憶は皆無です。

 ところが、そんな地震とは縁のない南アは現在、地震研究の大事なフィールドになっています。研究の主役は、世界最高の研究水準を誇る日本の地震学者たちです。

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執筆者プロフィール
白戸圭一(しらとけいいち) 立命館大学国際関係学部教授。1970年生れ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社の外信部、政治部、ヨハネスブルク支局、北米総局(ワシントン)などで勤務した後、三井物産戦略研究所を経て2018年4月より現職。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のためのアフリカ入門』(ちくま新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授、三井物産戦略研究所客員研究員を兼任。
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