深層レポート 日本の政治
深層レポート 日本の政治(133)

菅首相を取り囲む「敵愾心」と「疑心暗鬼」

2011年1月27日
カテゴリ: 政治 金融
エリア: 日本
衆院本会議場で施政方針演説を行なう菅首相 (C)時事
衆院本会議場で施政方針演説を行なう菅首相 (C)時事

 社民党は昨年5月に連立政権を離脱したものの、12月に再び民主党との連携強化を模索し始めるなど、完全な野党ではなく重心を与党に置いた存在である。だが、その社民党の福島瑞穂党首は1月19日の記者会見で、自民党の肩を持たざるを得なかった。 「よくも裏切ったな、絶対に許さない――。自民党がそういう気持ちになるのは大変理解できる」  福島氏が言っているのは、14日の内閣改造で、与謝野馨氏が経済財政担当相に起用されたことである。このとき、福島氏は尋常ではない怒りをみせ、菅政権に対して次々と非難の言葉を浴びせかけた。  福島氏の怒りは、主に与謝野氏が消費税増税論者だという点に向けられている。自民党を引き合いに出したのは、増税論を牽制するためのだしに使ったのだろう。  ただ、福島氏の発言には、自民党の比例代表で復活当選した与謝野氏が昨年4月に自民党を離党して「たちあがれ日本」を結成し、挙げ句の果てにそこも離党して民主党政権の閣僚になったということについて、自民党の悔しさと恨みの念を慮(おもんぱか)ったという意味も込められているのではないか。というのも、社民党も連立離脱のきっかけとなった米軍普天間飛行場移設問題や成立を目指してきた労働者派遣法改正などで、民主党に裏切られ続けてきたからである。

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