国境の微妙な位置に建てられた古いクメール様式のプレアビヒア(タイ名はプラヴィハーン)寺院の領有をめぐって、タイとカンボジアの紛争がキナ臭さを増しつつあった2月8日、タイ字経済紙の「クルンテープ・トラキット」は、最大の反タクシン政治勢力である「民主主義のための市民同盟(PAD)」の組織者で代表的存在のソンティ・リムトンクーン(林明達)が1月下旬に香港経由でクウェートを訪れタクシンと密談した、と報じた。 かりに密談が事実なら、タイ内政の膠着した対立図式に転換を迫ることになるだけでなく、王国としてのタイの将来にも大きな影響を与えかねないことになる。
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