北京で日本の地震について現地報道をみる

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2011年3月13日

北京に今日、羽田から飛んできたのですが、空港とホテルで「大丈夫でしたか」と聞かれました。夕刊紙を買い込んで読んでみましたが、どれも非常に大きな紙幅を割いて報じています。

迫力のある写真が何枚も掲載されています。文字でいろいろ書くことがある日本の新聞よりも写真中心の報道です。それもそのはずで、報道写真としてもきわめてショッキングな映像や画像がどんどん世界に流れているからです。

被害の甚大さ、原発事故のことなどを当然大きく取り上げていますが、それだけではなく、日本人の地震に対する冷静さや、地震情報の迅速さに、驚きを持って受けとめている記事やコメントが多かったです。中国でも四川大地震の記憶は新しいですし、数日前に雲南でも大きな地震があり、「世界は地震の活発期に入った」とする学者のコメントがあちこちに載っていました。

ちょうど中央電視台の映画チャンネルで以前このコラムでも取り上げた「唐山大地震」をやっていました。たまたまなのか、日本の地震を受けての放送なのか。日本でも「唐山大地震」の上映が近く始まる予定でしたが、心理的な影響を考えると、上映していいのかどうか判断に迷うところかも知れませんね。

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執筆者プロフィール
野嶋剛
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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