福島第一原発は「ゴール=埋葬方式」を決めて工程表を示せ

執筆者:塩谷喜雄 2011年3月29日
エリア: 日本

 放射線の人体への影響は、線量と浴びた時間で決まる。原発事故が社会に与えるダメージもまた、リスクの高さとそれに「曝された」時間に関係する。事故発生から2週間余、原発システムの不安定状態の継続という意味では、スリーマイルもチェルノブイリも超えてしまった。福島第一原発を最終的にどう処分するのか。衆知を集めて「ゴール=埋葬方式」を決める段階に来ている。ゴールに向けて、最速の工程表を策定し、日本が持つ技術力を集中的に投入しないと、社会の傷は広がり、化膿してゆく。まずは、社長も会長も「不在」の東京電力を、強い権限を持つ対策チームの完全な指揮・監督下に置き、企業存続の思惑を排除して、原発の埋葬を進める仕組みが必要になる。

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執筆者プロフィール
塩谷喜雄 科学ジャーナリスト。1946年生れ。東北大学理学部卒業後、71年日本経済新聞社入社。科学技術部次長などを経て、99年より論説委員。コラム「春秋」「中外時評」などを担当した。2010年9月退社。
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