清華大学100周年の式典をめぐる小道消息(うわさ)

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2011年4月26日

 北京に出張に来ているのですが、ちょうど清華大学の「百年校慶」(100周年記念式典)にぶつかりました。なかなか興味深いものがありました。

 一昨日の記念式典はもう本当に共産党の党大会のようで、政治局常務委員の6人がひな壇に並んでいました。というのも、胡錦濤、呉邦国、習近平らはいずれも清華大学出身だからです。

 いま中国で清華大学出身者は我が世の春をエンジョイしています。政府部門の幹部の最大勢力で、大学でも学長は清華出身ばかり。胡錦濤が清華だからというわけでもないのでしょうが、次の指導者の習近平も清華ですから、清華の時代はしばらく続くのでしょう。中国では工学部などの理系出身者が偉くなる傾向が続いていて、清華が理工系が充実していることも清華優勢の一因です。

 今日、中国語の雑誌社の友だちと雑談していて、清華大学についていくつかの「小道消息」、つまりうわさ話を仕入れました。

 「胡錦濤は清華出身ばかりが出世するとの評判を気にしており、中国の雑誌が今月、清華大学の出身者を特集して詳細をきわめたOBリストを載せたら、その雑誌はスタンドからあっという間に回収されてしまった」

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執筆者プロフィール
野嶋剛
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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