離島海域の警戒監視

2011年5月2日

 領海の警戒監視システムに使われる探知装置の種類は、電波センサー、電子光学センサー、そして音響センサーに大別される。

 電波センサーとは、一般に言うレーダーのことであり、領空を飛来する航空機やミサイルなどを探知してきた。領海の監視に有用なレーダーには、次の2つが挙げられる。1つはHFバンドレーダーと呼ばれ、射出される短波が、電離層に反射して水平線の彼方先まで進み、領土から200海里(370㎞)離れた排他的経済水域(EEZ)の外縁に接近する海上小型目標を探知する。EEZの起点となる離島に設置するのが望ましい。他の1つは合成開口レーダーと呼ばれ、目標からの反射波を異なる位置で観測し、その観測情報を合成することにより、監視目標の状況を高い解像度で把握する。無人機に搭載することが望ましい。

 電子光学センサーとは、目で見る画像として目標を捉える装置であり、可視光もしくは赤外線を撮像装置で感知し解析することで、昼夜を問わず監視目標の画像を撮影する。小型船舶で接近を図る、あるいは上陸を試みるなどの、侵犯行為が想定される離島の沿岸における海上目標を監視する。離島に設置するのみならず、無人機や無人船に搭載し活用することも考えられる。

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