ハッカビーの不出馬表明と宗教保守票の争奪

足立正彦
執筆者:足立正彦 2011年5月17日
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 2012年共和党大統領候補指名獲得プロセスへの出馬が予想される候補の顔ぶれの中でもマイク・ハッカビー前アーカンソー州知事は各種世論調査で優位な位置につけていた。ところが、今月14日に出演した保守系メディアのフォックス・ニュース・チャンネルの政治番組の最後でハッカビーは出馬を見送る意向を明らかにした。ハッカビーは自らの判断は政治的あるいは経済的理由に基づくものではなく、精神的理由に基づくものであると説明した。2008年に続き今回も出馬が確実視されていたために、突然の不出馬表明は事前に知らされていなかったハッカビーの側近らにとっても大きな衝撃であった。

 ハッカビーは2007年1月に任期満了でアーカンソー州知事を退任してからはメディア・パーソナリティーとしてのテレビ出演、執筆活動、講演活動等で連日多忙な日々を送っていた。経済的にも恵まれた環境を一時棚上げし、長期かつ過酷な選挙キャンペーンに再び従事することには抵抗があったと推測されている。共和党保守政治家としては、ミシシッピ州知事のヘイリー・バーバー、ジョン・スーン上院議員(サウスダコタ州選出)、マイク・ペンス下院議員(インディアナ州第6区選出)が共和党大統領候補指名獲得争いに出馬しない意向を表明したが、ハッカビーもこれら保守政治家に名を連ねることとなった。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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