東電解体、国際政治の力学

執筆者:フォーサイト編集部 2011年5月27日

 本日の更新記事は2本。

 「改革派官僚に聞く 『東電解体』は『経済民主化』の始まり」(編集部):先ごろ「日本中枢の崩壊」(講談社)を上梓された経済産業省官房付の古賀茂明さんに、東電賠償スキームについて話を聞きました。古賀さんによれば、今回のスキームはあまりにも筋が悪く、実現に至らない可能性もあるとのこと。なぜ電力会社の支配力が政界、官界、財界、学会、マスコミにまで及ぶのか、その構造についても言及します。

 「墜ちゆく世界の迷走(9)原発事故の先にある剣呑な国際政治の力学」(青柳尚志さん):浜岡原発停止で、電力不足は全国的なものになる可能性が高まりました。そして、原子力に代わるエネルギー源として存在感を増すのは天然ガス。その結果、ロシアの日本接近が考えられます。一方、原発事故の汚染水処理ではフランス・アレバ社の動きに注意が必要です。原発事故後の日本は、国際政治の力学の真っただ中にいます。

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