米労働省が今月3日に公表した最新の雇用統計が市場関係者の予測を大幅に下回り、米国の景気回復の減速感が一層鮮明となってきている。5月の非農業部門の新規就業者数は過去8ヶ月間で最も脆弱となり、前月比5万4000人の伸びにとどまった。また、5月の失業率も前月比0.1ポイント上昇して9.1%となり、2ヶ月連続での悪化となった。
今月6日に公表されたWashington Post/ABC Newsの最新世論調査では、オサマ・ビンラディン殺害直後に9ポイント急上昇したオバマ大統領の支持率はもはや一過性のものとなり、「不支持」(49%)が「支持」(47%)を上回り、殺害以前の水準に戻った。ビンラディン殺害の効果は僅か1ヶ月余りで完全に消え失せてしまった。
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