「リック・ペリー待望論」の背景にある「雇用創出への期待」

執筆者:足立正彦 2011年6月27日
エリア: 北米

 マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事やミッチ・ダニエルズ・インディアナ州知事が出馬を見送ったことで共和党大統領候補指名獲得を目指す候補の顔ぶれもある程度出揃い、今月13日には主要候補ら7人による共和党大統領候補討論会もニューハンプシャー州マンチェスターで行われた。だが、各種世論調査で現在の共和党大統領候補の顔ぶれには満足できないとの回答が半数近くに達し、Washington Post/Pew Research Centerの最新の共同世論調査でも、共和党員及び共和党系有権者の37%が現在の候補の選択肢には不満との回答結果が明らかになった。こうした中、共和党活動家の間からは他の有力政治家を担ごうとする動きが出てきている。その一人がテキサス州知事のリック・ペリーである。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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