総選挙「タクシン派有利」に揺れるタイ「ABCM複合体」

樋泉克夫
執筆者:樋泉克夫 2011年6月27日
カテゴリ: 国際

 7月3日の総選挙投票日直前になっても、自らが率いる民主党の支持率が首都のバンコクはじめ全国でも思うほど伸びていないことは、アピシット首相にとっても頭の痛いことだろう。
 2008年12月、国王支持を掲げるPAD(民主主義のための市民同盟)による大規模な反タクシン運動と国軍などに後押しされて政権に就いて以来、リーマンショックの後遺症を脱し、GDP(国内総生産)は10年度実績で8%の伸びを達成、低所得者支援、農家の所得保障、月額500バーツ(約1300円)の高齢者支援、公立学校における15年間の基礎教育無料化などを達成したにもかかわらず、タクシン派のプアタイ党に較べ、民主党への支持は低い。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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