ポーレンティーの試練

執筆者:足立正彦 2011年7月19日
タグ: 中国 アメリカ
エリア: 北米

 2012年共和党大統領候補指名獲得争いに出馬した政治家のうち、全米での知名度の低い政治家にとって、全米各州に先駆けて来年2月6日に行われるアイオワ州共和党党員集会で勝利を収めることは特別な意味を持つ(5月31日付コラム「ポーレンティーとロムニーの正式出馬表明の狙い」参照)。ティム・ポーレンティー前ミネソタ州知事もその一人であり、アイオワ州党員集会での勝利を目指して州知事在職当時から足繁くアイオワ州を訪れていた。アイオワ州党員集会で勝利を収めることで全米の有権者やメディアの注目を浴び、その結果、政治献金が増大し、活動家も選挙キャンペーンを支援するなど大統領候補指名獲得争いの序盤戦に「モメンタム(弾み)」をつけることができる。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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