20年も成長しない経済:日本とアフリカの共通点

2011年8月1日
カテゴリ: 金融

 衰えたりとはいえ世界第三位の規模と先進技術力を擁する日本経済が、世界のボトム・オブ・ピラミッドにいるアフリカの経済と同様に語られるはずはない---と思いたいところだが、世界広しといえども日本経済とサブサハラ・アフリカ経済にしか見られない共通した経験がある。それは、20年におよぶ成長停止である。

 サブサハラ・アフリカ経済は1981年から2002年まで、名目ドル価で測ったGDPがほとんど増えなかった。年平均成長率を計算すると1%に達していない。一方日本は1991年に始まった平成大不況がいっこうに回復せず、2011年の現在にいたるまでGDPが5兆ドル、円貨では500兆円の下辺をさまよっている。「失われた10年」といわれる長期経済低迷はあちこちで起こったが、20年にわたる成長停止はきわめて珍しい。その結果、アフリカ社会と日本社会では経済成長を知らない世代が前線を担っている。

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