中国の空母は「脅威」となるか?

2011年8月15日

 中国初の空母が、それは旧ソ連製ワリヤーグを改装したものであるが、いよいよ試験航海を行なった。米議会調査局は、今後10年間で建造が予定される6隻の中国空母は、米軍を攻撃するには脆弱で、米国への軍事的な脅威とはならないとしているが、周辺国への政治的影響力については心配する。わが国では、自衛隊が中国空母部隊に接近し監視を行なうことは困難であるとの懸念や、対抗上独自の軽空母を持つべきだとする声も上がっている。

 しかしながら、その対策を考える前に、中国空母部隊の能力と運用構想を知ることが先決だ。能力について言えば、近年、中国海軍の遠洋での行動能力は、向上している。だが、C4ISR(Command/Control/Communication/Computers/Intelligence/ Surveillance/Reconnaissance)と呼称される指揮・通信・情報・監視の能力や、艦隊としての防空・対潜能力は未知数である。

 中国は、1985年以来、複数の中古空母を購入して研究を重ね、内陸に空母を模した訓練施設を作るなど、相当な準備を経て「船」としての空母を完成させた。だが、空母の能力を決定付ける艦載戦闘機や早期警戒機は、外国の技術を基に、未だ開発中である。

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