バックマン勝利とペリーの参入

足立正彦
執筆者:足立正彦 2011年8月15日
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 8月13日にアイオワ州エイムズで約1万6800人の共和党員が参加して共和党大統領模擬投票が行なわれた。ミシェル・バックマン下院議員(ミネソタ州第6区)が4823名(得票率28.6%)の支持を獲得し、他の8名の候補を破って1位になった。ロン・ポール下院議員(テキサス州第14区)は4671名(得票率27.7%)を獲得してバックマンに迫る2位となり、大善戦した。2人とも「小さな政府」の実現を訴えるとともに、米国の対外的コミットメントには消極的姿勢を示している政治家であり、現在の多くの一般共和党員の気分を反映した結果となった。

 対照的に、アイオワ州共和党大統領模擬投票で何としても勝利する必要があったティム・ポーレンティー前ミネソタ州知事は2293名(得票率13.6%)を獲得しただけで、バックマン、ポールの2人に大きく引き離されて3位に終わった。ポーレンティーは翌14日に共和党大統領候補指名獲得争いから撤退を表明した。

 アイオワ州共和党大統領模擬投票直前に8月10日付コラム「バックマンの組織力が試されるアイオワ州共和党大統領模擬投票」で指摘したように、過去にアイオワ州共和党大統領模擬投票で3位以下に終わった候補はアイオワ州共和党党員選挙前の撤退を余儀なくされている。ポーレンティーも政治資金集めをはじめとして今後も引き続き選挙キャンペーンを継続することが極めて困難になることを見通して撤退を決断したものと考えられる。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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