国際論壇レビュー
国際論壇レビュー

先進国の政治麻痺と中国の「新世界秩序ビジョン」

会田弘継
執筆者:会田弘継 2011年8月19日
カテゴリ: 国際

 欧州ではギリシャに端を発したユーロ通貨圏の債務危機が、中核国のイタリア、スペインへと波及する懸念が広がる。一方、アメリカでは債務上限引き上げをめぐる与野党折衝が難航。超大国のデフォルト(債務不履行)というまさかの事態は回避したが、米国債が前代未聞の「格下げ」となった。ドルもユーロも信頼できぬと円が買われ、最高値レベルの円高に――。まさに先進国経済大波乱のひと月だった。
 政治が「麻痺状態」なのは日本だけではない。欧州もアメリカも、「決断できない政治」のため、経済が崖っぷちに追い込まれ、市場は大混乱を続ける。これからの世界はどうなるのか。日米欧3極と呼ばれ、世界の政治・経済をリードしてきた先進諸国が、無惨な姿をさらけ出している。

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執筆者プロフィール
会田弘継 青山学院大学地球社会共生学部教授、共同通信客員論説委員。1951年生れ。東京外国語大学英米科卒。共同通信ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長などを歴任。2015年4月より現職。著書に本誌連載をまとめた『追跡・アメリカの思想家たち』(新潮選書)、『戦争を始めるのは誰か』(講談社現代新書)、訳書にフランシス・フクヤマ『アメリカの終わり』(講談社)など、近著に『トランプ現象とアメリカ保守思想』(左右社)がある。
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