経済成長と人口

2011年8月22日

 前回、アフリカ経済と日本経済の長期低迷を説明する論理として「貿易開放度」を紹介した。輸出入合計の対GDP比、すなわち貿易依存度は、日本の場合30%程度にとどまっており、これは世界各国のなかで異常といってよいほど低い。一方、資源高が始まる前のサブサハラ・アフリカの貿易依存度は45%ほどであった。現在は70%を超えている。

 日本経済はなぜ成長できないのか。その理由を説明するものとしてよくとりあげられるのが「人口ボーナスの喪失」である。下の図をご覧いただきたい。

これは、総人口に占める生産年齢人口(15才~64才)の割合がどのように推移してきたかを、日本、韓国、中国に関して示したものである(韓国については韓国統計局による2020年までの推定値を併せて示した)。「人口ボーナス」とは生産年齢人口比が増えていくことをいう。
 日本の場合ふたつの山がみてとれるだろう。最初の山は1968年で、次の山は1992年である。1950年代から第一の山まで生産年齢人口比率が一貫して増え続けた時期が高度経済成長期に照応し、第二の山から以降が現在に至る経済低迷に照応している。これはどう解釈すればよいのか。

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