オバマ大統領の束の間の夏季休暇

執筆者:足立正彦 2011年8月25日
エリア: 北米

 バラク・オバマ大統領は、今月18日からマサチューセッツ州の高級リゾート地であるマーサーズ・ヴィンヤードで10日間の夏季休暇を家族とともに過ごしている。夏季休暇入りする直前の今月15日から3日間の日程で、大統領の公式遊説としてミネソタ、アイオワ、イリノイの中西部3州をバスで移動しながら各地で集会を行なった。夏季休暇を終え、9月のレイバーデー明けには雇用・経済問題に焦点を当てた重要演説が予定されており、休暇中もホワイトハウス経済チームと演説の準備が行なわれている。米経済の先行きは相変わらず不透明であり、オバマ大統領の経済運営に対する有権者の批判も高まっており、夏季休暇をゆっくりと過ごすことはできていないのではないだろうか。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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