オバマ大統領の束の間の夏季休暇

足立正彦
執筆者:足立正彦 2011年8月25日
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 バラク・オバマ大統領は、今月18日からマサチューセッツ州の高級リゾート地であるマーサーズ・ヴィンヤードで10日間の夏季休暇を家族とともに過ごしている。夏季休暇入りする直前の今月15日から3日間の日程で、大統領の公式遊説としてミネソタ、アイオワ、イリノイの中西部3州をバスで移動しながら各地で集会を行なった。夏季休暇を終え、9月のレイバーデー明けには雇用・経済問題に焦点を当てた重要演説が予定されており、休暇中もホワイトハウス経済チームと演説の準備が行なわれている。米経済の先行きは相変わらず不透明であり、オバマ大統領の経済運営に対する有権者の批判も高まっており、夏季休暇をゆっくりと過ごすことはできていないのではないだろうか。

 今月13日に行なわれたアイオワ州共和党大統領選挙模擬投票(ストローポール)でミシェル・バックマン(ミネソタ州第6区)が勝利し、また、同日にはリック・ペリー・テキサス州知事も共和党大統領候補指名獲得争いへの出馬表明を行なった。ペリーは15日に序盤州の一つであるアイオワ入りし、共和党の大統領候補指名獲得争いはにわかに活気づいてきている。各候補や共和党全国委員会(RNC)幹部がオバマ大統領の経済失政や指導力の欠如に焦点を当てて厳しい批判を展開する中、オバマ大統領は中西部バスツアーを行なったが、事実上の再選キャンペーンの一環である。2008年大統領選挙でオバマ大統領はミネソタ、アイオワ両州で勝利を収めているが、両州はスウィング・ステート(接戦州)であり、再選を果たす上で敗北することはできない地域である。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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