ソウル市長選まで1カ月 劣勢の与党陣営

執筆者:平井久志 2011年9月26日
エリア: アジア

 10月26日に予定されている韓国のソウル市長選をめぐる動きは9月14日の「『安風』で揺らぐ韓国の既成政治」でレポートさせていただいたが、その後の動きについて報告したい。

 与党・ハンナラ党では結局、羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)議員(2選、ソウル市中区選出)と金忠環(キム・チュンファン)議員(3選、ソウル江東区甲選出)の2人がソウル市長選の公認申請を行なった。

 しかし、進歩陣営から朴元淳(パク・ウォンスン)弁護士がソウル市長選に名乗りを挙げたのに刺激されたのか、保守系で元法制処長の李石淵(イ・ソギョン)弁護士が9月21日に保守系市民団体を背景に立候補を表明した。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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