不確かさが増す中で始まったベネズエラ大統領選

遅野井茂雄
執筆者:遅野井茂雄 2011年10月4日
カテゴリ: 国際 政治
エリア: 中南米

 6月のキューバでのガン摘出手術後、ベネズエラのチャベス大統領はハバナでの3回を含む計4回の「化学療法」を行ない療養に努めているが、報道によれば9月28日には腎不全を併発し緊急入院する事態となった。この報道は大統領自らが即座に否定したものの(9月29日付スペイン語版マイアミヘラルド、Desmiente funcionario venezolano internamiento de Hugo Chávez)、依然厳しい情報統制が敷かれており、ガンの位置や病状については一切明らかにされていない。改めて独裁体制にも等しいチャベス政権の性格が明らかとなったが、病状はガンの転移が想定される深刻なものであることは疑いない。

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執筆者プロフィール
遅野井茂雄 筑波大学名誉教授。1952年松本市生れ。東京外国語大学卒。筑波大学大学院修士課程修了後、アジア経済研究所入所。ペルー問題研究所客員研究員、在ペルー日本国大使館1等書記官、アジア経済研究所主任調査研究員、南山大学教授を経て、2003年より筑波大学大学院教授、人文社会系長、2018年4月より現職。専門はラテンアメリカ政治・国際関係。主著に『試練のフジモリ大統領―現代ペルー危機をどう捉えるか』(日本放送出版協会、共著)、『現代ペルーとフジモリ政権 (アジアを見る眼)』(アジア経済研究所)、『ラテンアメリカ世界を生きる』(新評論、共著)、『21世紀ラテンアメリカの左派政権:虚像と実像』(アジア経済研究所、編著)、『現代アンデス諸国の政治変動』(明石書店、共著)など。
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