携帯電話戦争の現在

執筆者:フォーサイト編集部 2011年11月4日

 東京電力は福島第一原発2号機で放射性キセノンが検出された問題で、「臨界」が起きた可能性を否定。しかし、10月7日の記事「炉心はどこへいった?――意味なく『周辺温度』を発表する東電『空蝉情報』の怪」で指摘したように、「冷温停止に向かっている」とされる原子炉の状態について、疑念を抱かせる結果となりました。いずれにしてもこうした情報は、事故を起こした張本人である東電から出ているわけで、その情報がどこまで正しいのか、国民の不安は尽きません。4月7日の記事「『所有者』に任せるな:『原発危機対応』最低限の改善点」、4月26日の記事「東電経営陣『居座り』の危険性」をお読みになればお分かりいただけると思いますが、事故に責任を負う、組織としての継続性を有する東電に、事故処理をそのまま任せているのは、大変危険なことなのです。

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