チョコパイと「強盛大国」

平井久志
執筆者:平井久志 2011年12月6日
カテゴリ: 国際
エリア: 朝鮮半島

 北朝鮮で「チョコパイ」が社会問題化している。英紙「デーリー・テレグラフ」(11月24日付)は「北朝鮮の開城工業団地のチョコパイが非公式通貨としての地位を占め、(同工業団地の)生産性に影響を与える要因になっている」と報じた。チョコパイが「非公式通貨」になっているというのは誇張した表現だが、開城工業団地のチョコパイ問題は北朝鮮社会が抱えている病巣を浮き彫りにしている。チョコパイ問題の根底にある北朝鮮社会の矛盾が、2012年に「強盛大国の大門を開く」としている北朝鮮の経済政策に影響を与えているのは事実だ。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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