台湾選挙現地報告4

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2012年1月15日

一夜明けた台北は朝から雨模様です。

まずは私の事前予想の結果がどうだったかについて。

馬英九の勝利という総統選の予測は的中しました。/p>

得票については、30~60万票差としましたが、実際は80万票差で、わずかに20万票ほど予想を上回りました。

これも、合格点の範囲内かも知れません。日本の大手メディアなどがほとんど「接戦」という見方にとどまっていたことを思えば、選挙戦最終局面で情勢が一気に馬英九の優勢に傾いたことを読み切れたことは、ウオッチャーとして一応の面目が果たせたと思っています。

一方、立法院(国会)については、国民党は「60議席をわずかに超える」としましたが、実際は64議席で、民進党は「45議席に届く可能性がある」としましたが、40議席という結果でした。

これも方向性としては間違っていませんでしたが、予想よりも国民党がやや強く、民進党がやや弱い形だったようです。

 さて、今回の結果は前回4年前の選挙と比べ、馬英九は得票率で58.45%から51.6%に減少し、立法院の獲得議席も81議席から64議席に減らしました。民進党は総統選は41.55%から45.63%に、立法院は27議席から40議席に増えたわけですから、その意味では民進党は確かに躍進しました。

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執筆者プロフィール
野嶋剛
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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