「ボコ・ハラム」報告書を読んで考えたこと

白戸圭一
執筆者:白戸圭一 2012年2月1日
カテゴリ: 国際 社会
エリア: アフリカ

 ワシントンで米国の対アフリカ外交について細々と資料を集めている中で、一冊の報告書の存在を知った。米議会下院国土安全保障委員会の対テロ・情報小委員会が昨年11月30日に発表した報告書(全28ページ)である。ナイジェリアで勢力を拡大しているテロ組織「ボコ・ハラム」について、同小委員会がまとめたものであり、ホームページで入手できる。http://homeland.house.gov/hearing/subcommittee-hearing-boko-haram-emerging-threat-us-homeland

 ボコ・ハラムについては2011年2月8日の「アフリカの部屋」で一度書いたことがあり、組織の概要に関心のある読者はそれをご参照いただきたい。組織は創設者が殺害された後、指導者の交代を経て勢力を増し、今年1月20日にナイジェリア北部カノで相次いで引き起こした連続テロ攻撃では、少なくとも178人が死亡した。

 米議会の報告書の詳細を記す紙幅はないが、筆者が感心したのは、報告書を作成した同小委員会の下院議員たちが、遠く離れたナイジェリアのボコ・ハラムを「米本土に対する脅威」として明確に位置付けている点であった。

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執筆者プロフィール
白戸圭一
白戸圭一 三井物産戦略研究所国際情報部 中東・アフリカ室主席研究員。京都大学大学院客員准教授。1970年埼玉県生れ。95年立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。同年毎日新聞社入社。鹿児島支局、福岡総局、外信部を経て、2004年から08年までヨハネスブルク特派員。ワシントン特派員を最後に2014年3月末で退社。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞)、共著に『新生南アフリカと日本』『南アフリカと民主化』(ともに勁草書房)など。
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