経済の頭で考えたこと
経済の頭で考えたこと(45)

「一体改革」が迷宮に陥った3つの理由

田中直毅
執筆者:田中直毅 2012年2月6日
エリア: 日本

 野田佳彦政権の「税と社会保障の一体改革」の行方が混迷を深めている。理由は3つある。どれも野田だからダメとか民主党だから歪んだというものではない。そもそもこの課題は、日本の公共的意思決定過程が正面から扱ってこなかったテーマだからである。目をそむけてきた課題に対して、資本市場での「日本売り」の恐怖が迫るなか、民主党政権はついにおずおずとではあっても手をつけざるをえなくなったというのが実際だ。主権国家の債務危機が荒れ狂うなかで、気がつけば日本は最も狙撃されやすい位置にいることを、菅直人前首相の頃から認識せざるをえなくなったのだ。

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執筆者プロフィール
田中直毅 国際公共政策研究センター理事長。1945年生れ。国民経済研究協会主任研究員を経て、84年より本格的に評論活動を始める。専門は国際政治・経済。2007年4月から現職。政府審議会委員を多数歴任。著書に『最後の十年 日本経済の構想』(日本経済新聞社)、『マネーが止まった』(講談社)などがある。
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