中国の島嶼命名は魚の名前ばかり

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2012年3月5日

 

中国政府が発表した尖閣諸島付近の島々の名称決定について、中国政府は「標準化」という言葉を使っていますが、これは各地で未確定やばらばらに使われていた地名を国家的に統一する、という作業で、中国が1990年代から広い国土のなかで続けてきている作業です。

しかし、タイミングとしては、日本政府が最近、各地の島嶼の名称をつけたことへの対抗措置という解釈でいいと思います。

日本の名称決定について、日本国内ではほとんど小さなニュースでしたが、中国では各メディアでかなり大きく取り上げられました。

その主張の是非や立場はともかく、領土問題では「返せ」という方が、「返さない」という方よりも状況をエモーショナルに捉えるということでは、立場を逆にしたロシア対日本の北方領土問題とも共通しているところがあるのでしょうね。

ところで中国の国家海洋局のネットを見て、命名された領土の名前を見てみたところ、一つ驚いたことがありました。かなりたくさん、魚の名前にちなんでつけられています。

龍頭魚=?(食べたことはあるが、なんと訳せばいいのか不明)(魚釣島から東北3キロ)

鯧魚島=マナガツオ島(魚釣島から西南4キロ)

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執筆者プロフィール
野嶋剛
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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