東日本大震災から丸1年を迎えた今月上旬、テレビや新聞では被災地に関する大特集が組まれた。ただし、現地で活動するボランティアを取り上げたものは少なかった。震災後の数カ月はボランティアの必要性が叫ばれたが、すでに役目は終わったのだろうか。
事実、ボランティアの数は激減している。岩手・宮城・福島の被災3県での活動者数は、昨年5月の約17万人をピークに減少が始まり、今年1月には1万2千人程度にまで落ち込んだ(「全国社会福祉協議会」調べ)。
筆者は昨年7月、2泊3日でがれき撤去のボランティアに参加し、その体験は本サイトにも寄稿した(2011年8月1日「まだまだボランティアが足りない」)。それから半年以上が経つが、現場はどうなっているのか。2月最後の週末、ボランティアとして活動した岩手県陸前高田市を再び訪ねた。
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