プーチン氏の対日「柔道外交」

名越健郎
執筆者:名越健郎 2012年5月1日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: ロシア 日本
対日関係を重視はするが……(C)AFP=時事
対日関係を重視はするが……(C)AFP=時事

 5月7日にロシア大統領に復帰するプーチン首相は、アジア太平洋外交の強化を公約しており、対日外交を重視するだろう。プーチン氏は選挙戦中の3月1日、朝日新聞など西側メディア幹部との会見で、北方領土問題の「ヒキワケ」を提唱。就任後、両国外務省に「ハジメ」の号令をかけると述べた。日本を軽視していたロシア外務省幹部らはこの発言に仰天し、一転して日本との融和姿勢に転換したという。外務官僚は以前と同様、独裁者を恐れているのだ。「引き分け外交」が領土問題にどう影響するかを探った。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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