インドの高級車ブームを羨む

執筆者:山田剛 2012年5月14日
カテゴリ: 経済・ビジネス 国際

 無責任にもてはやすつもりは全くないが、インドに高級車ブームが到来しつつある。独BMW傘下のロールス・ロイスは2011年秋、3050万ルピー(約4600万円)もする超高級セダン・ゴーストのロングホイールベース版「ゴーストEWB」を発売、12年2月には高所得都市として知られる印北部チャンディガルに4店目のショールームをオープンした。同じく11年秋には独VWグループの伊ランボルギーニがインドで高級スポーツカー「アヴェンタドールLP700-4」を発売した。つい今月も、英アストン・マーチンがデリーに2店目のショールームを開いたばかりだ。


2011年以降、世界の高級車メーカーによるインド進出が一気に加速した感がある。同年2月にはダイムラーが超高級車「マイバッハ」(店頭渡し価格は約7500万円)をインド市場に再投入。伊フェラーリもデリーに1号店をオープンし、フィアット傘下の伊マセラティもインドに初上陸している。
高級二輪車市場も活況を呈している。09年にショールーム第1号を開店した伊高級オートバイ・メーカーのドゥカティは今春、主力スポーツモデルの「モンスターM795」を印市場に投入。年内にディーラー網を13店舗に拡張する計画だ。日本でも近年とみに台数が増えている米ハーレーダビッドソンはさらに積極的で、10年7月に南部ハイデラバードに1号店をオープンする一方、11年には印国内に組み立て(CKD)工場を建設した。2011年度の国内生産台数は716台。インド各都市ではすでに1000台以上のハーレーが走っている。

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執筆者プロフィール
山田剛 日本経済研究センター主任研究員。1963年生れ。日本経済新聞社入社後、国際部、商品部などを経て、97年にバーレーン支局長兼テヘラン支局長、2004年にニューデリー支局長。08年から現職。中東・イスラム世界やインド・南アジアの経済・政治を専門とする。著書に『知識ゼロからのインド経済入門』(幻冬舎)などがある。
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