4月末、野田佳彦首相が訪米してオバマ大統領と首脳会談を行ない、6年ぶりとなる日米共同声明「未来に向けた共通のビジョン」を発表した。多くのマスコミは、普天間基地の固定化の懸念は残るが、軍事力で存在感を増す中国の戦略を睨みながら、日米の同盟関係は深化したと報じた。そこでは、日米同盟が「アジア太平洋地域における平和、安全保障、安定の礎(cornerstone)である」ことが確認され、鳩山政権以来「漂流」していた日米同盟をつなぎ留めたかに見える。
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