中東・湾岸市場への参入に意欲を燃やす韓国

執筆者:畑中美樹 2012年5月24日
エリア: 中東 朝鮮半島

 韓国のパク・ジェ・ワン企画財政部長官を代表とする代表団は5月7日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで、第3回経済協力合同委員会を開催した。スルタン・ビン・サーイド・マンスーリUAE経済相兼合同委員会UAE側代表は、すでに韓国とUAEの経済協力が再生可能エネルギーから石油化学や農業、保健・医療にまで拡大している点を指摘し、さらなる関係強化に期待を示した。

 韓国のパク・ジェ・ワン企画財政部長官は、両国の経済協力関係が深化しつつあることに満足の意を表明しつつ、至らざる点について両国の努力で補うことで双方が勝利者になり得ることを強調した。両国経済協力合同委員会は、これまでに貿易や投資などの5分野から18項目を選定し協議を行なっている。今後は第三国投資の強化や造船なども新たな対象に入れる見込みである。

 また、駐イラク・韓国大使館は5月9日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、韓国企業を対象とする懇談会を開催し改めてイラクへの進出を促した。懇談会では金賢明(キム・ヒョンミン)駐イラク・韓国大使自らが、「先進国の企業はイラクの治安問題を懸念して進出が消極化している。イラクは先取りすることが可能な国家なので、出来る限り積極的に先行進出することが望ましい。

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執筆者プロフィール
畑中美樹 1950年東京都生れ。慶應義塾大学経済学部卒業。富士銀行、中東経済研究所、国際経済研究所、国際開発センター エネルギー・環境室長などを経て現職。中東・北アフリカ地域で豊富な人的ネットワークを有する。著書に『石油地政学――中東とアメリカ』(中公新書ラクレ)、『オイルマネー』(講談社現代新書)、『中東湾岸ビジネス最新事情』(同友館)などがある。
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