5月27日、モロッコの都市カサブランカで、失業などの問題に抗議する数万人規模の反政府デモが行なわれた。デモを組織したのは貿易組合で、アブデリラフ・ベンキラネ首相率いる現政権が社会正義を実現できずにいることに抗議してのものだった。
野党で社会主義者のハッサン・タリク議員は「モロッコの抱える社会問題を検討する真の対話の開始を求めて5万人超がデモを行なった」「貿易組合は一体化しておりベンキラネ政権へのメッセージは明確だ。それは、首相は戦略を変えねばならないというものだ」(ミドル・イースト・オンライン 5月28日)と述べ、社会正義の実現を謳ったベンキラネ政権が期待に応えていないことを批判した。
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