福島第一原発事故に伴う反対運動などでほぼ停滞していたインドの原子力発電所建設計画が、ようやく再び動き出す気配を見せている。2008年に歴史的な米印原子力協力協定の調印にこぎつけたインド政府は6月、同協定発効を受けた初の原発建設計画について米国との間で予備的覚書に調印。フランス政府とも原発建設への協力について年後半にも正式合意する見通しとなった。一方、着工から11年が過ぎていまだ建設中であるインド最大級のクダンクラム原発も、間もなく核燃料の装填が始まる見通し。まだまだ予断を許さないとはいえ、12年8月の商業運転開始がようやく視野に入ってきた。
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