サウジ建国王の孫のサラ王女が英国に亡命申請

執筆者:畑中美樹 2012年7月11日
カテゴリ: 国際 政治
エリア: 中東

 英国のサンデー・テレグラフ紙が7月8日、現在のサウジアラビアを建国したアブドズルアジズ初代国王の孫にあたるサラ・ビント・タラール・ビン・アブドゥルアジズ・アル・サウド王女(38歳)が、身の危険を感じるとして4人の娘たちと共に英国に政治亡命を申請したとの声明を掲載し注目を集めている。サラ王女は甘やかされて育てられたことから「バービー」王女の愛称で知られていた。

 サラ王女は声明で政治亡命の申請を決意した理由について次のように説明している。


・私は、深い悲しみと共に、その他の選択肢が残されていないので、英国内務省に自分と娘たちに政治亡命を認めて欲しいとの申請書を提出した。
・私の評判はメディアによる根拠のない悪意のある中傷キャンペーンにより汚されてきた。
・私は長年に亘り沈黙を保つことでこうした中傷に耐えつつ、公にすることなく通常の方法により尊厳をもって事態の改善に努めてきた。
・サウジ政府高官は私を誘拐しリヤドに連れ戻す計画を立てると共に、組織的に計画された悪意のある虐待を加えようとしてきた。
・私は身体的及び精神的な虐待を受けてきたし、私の資産は凍結されてきた。
・サウジ政府は私がイランについて彼らと対立する意見を持っているとして非難してきた。
・私は現在とても恐ろしいと感じている。サウジ政府は私が帰国できないことを知っている。

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執筆者プロフィール
畑中美樹 1950年東京都生れ。慶應義塾大学経済学部卒業。富士銀行、中東経済研究所、国際経済研究所、国際開発センター エネルギー・環境室長などを経て現職。中東・北アフリカ地域で豊富な人的ネットワークを有する。著書に『石油地政学――中東とアメリカ』(中公新書ラクレ)、『オイルマネー』(講談社現代新書)、『中東湾岸ビジネス最新事情』(同友館)などがある。
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