米労働省労働統計局(BLS)は7月6日に最新の雇用統計を公表した。6月の非農業部門雇用者数は市場(マーケット)の予測を大きく下回り、前月比わずか8万人増にとどまった。6月の失業率についても前月と同水準の8.2%となり、高止まり状態のままである。先月公表された5月の雇用統計でも非農業部門雇用者数は前月比6万9000人増にとどまっていた。その結果、今年第2四半期(4-6月期)の合計の非農業部門雇用者数は22万5000人となり、リーマンショック後に労働市場が回復し始めた2010年以降では雇用の伸びが最も低水準の四半期となった。昨年12月から今年2月までの3カ月間は毎月20万人を上回っていただけに、雇用状況の改善ペースが急速に鈍化していることが鮮明になってきている。
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