台湾の故宮博物院のトップである周功鑫院長が突然、辞任した。台北故宮の院長は閣僚なので、騒ぎが大きくなる。昨日から今日にかけての台湾のニュースではこの電撃辞任で持ちきりだった。
拙著「ふたつの故宮博物院」を書くために、2008年の就任前から数えて7~8回はインタビューしてきたので、辞任には感慨深いところもある。
先月も台北で会ってきたばかりだったが、日本で2014年に開催が予定されいてる故宮展について、「日本からの情報が少なくて困っている。早く正式に開催を要請してもらわないと間に合わない」と焦っていた。そのときの印象では、辞任を考えているようには全く見えなかった。
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