注目されるヴァージニア州選出連邦上院議員選挙

足立正彦
執筆者:足立正彦 2012年7月30日
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 今年11月6日には大統領選挙の投票が行なわれることになっているが、同日には米議会連邦議員選挙も同時に行なわれることになっており、上院議員100名の約3分の1と下院議員全員の435名が改選されることになっている。現在、上院の議席構成は、民主党系会派は53議席(無所属2名を含む)、共和党は47議席となっており、共和党が上院で過半数の議席を奪回できるかが非常に注目されている。

 今秋行なわれる連邦上院議員選挙では、穏健派の共和党上院議員である現職のスコット・ブラウンとハーバード大学ロースクール教授であるリベラル派のエリザベス・ウォーレン民主党上院議員候補が対立するマサチューセッツ州選出連邦上院議員選挙などいくつかの選挙が話題となっている。その中で筆者が最も注目しているのは、州知事経験者同士が対立するヴァージニア州選出連邦上院議員選挙である。

 6年前、ジョージ・W.ブッシュ大統領の対イラク政策に世論の厳しい批判が集まる中で行なわれた2006年中間選挙では、共和党に対して強烈な逆風が吹いていた。そうした政治状況下で、第2期レーガン政権で海軍長官を務め、ジョージ・W.ブッシュ政権のイラク戦争を厳しく批判し、民主党上院議員候補として出馬したジム・ウェブに、現職の共和党上院議員であったジョージ・アレン(1994年から4年間ヴァージニア州知事)は得票率わずか0.4ポイント差で敗れた。アレンがウェブに敗北したことを投票日から2日後に漸く認めたが、アレンの敗北は彼自身の再選失敗のみならず、共和党が上院での過半数の議席を失う敗北ともなったのである。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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