中国の言論統制がここ数カ月、かなり厳しくなってきている。
温州で昨年起きた中国高速鉄道の衝突事故から、この7月23日で一周年を迎えた。
中国では各メディアに対し、新華社配信など上から流される以外の原稿は使用できない通達が出され、多くのメディアが一周年に向けてじっくり準備していた原稿がボツにされた。
必ずしも今回は明確な政府批判を目指していなかったメディアも多いなかで、ここまで過敏に反応する必要があるのかと、知り合いの中国人の記者や編集者たちも首をひねった。党大会が近いこともあるが、規制する側にとにかく面倒なことはすべて書かせないでおこう、という乱暴さが最近は目立つ。
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