再び活気づく茶会党支援勢力

足立正彦
執筆者:足立正彦 2012年8月3日
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 今週火曜日(7月31日)に行なわれたテキサス州選出連邦上院議員選挙の共和党予備選挙の決選投票で、ティーパーティ(茶会党)支援勢力が積極的に支援してきた弱冠41才のテッド・クルーズ元テキサス州訴訟長官がテキサス州副州知事のデヴィッド・デューハーストに勝利し、衝撃が走った。デューハーストの得票率43.2%に対し、クルーズは56.8%を獲得し、13ポイント以上も引き離す見事な圧勝であった。

 今年11月6日に投票が行われるテキサス州選出連邦上院議員選挙では、同州が共和党の「牙城」であり、しかも、民主党は有力候補を擁立できないでいるため、今期限りで引退する現職のケイ・ベイリー・ハッチソン上院議員の後任としてクルーズが勝利することがほぼ確実視されている。クルーズの父親はキューバ系米国人であり、2010年中間選挙で当選したマルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州)に続き、茶会党支援勢力に支えられたヒスパニック系の若手保守派政治家が誕生することが濃厚となった。

 2年前の2010年中間選挙に向けた共和党予備選挙では、茶会党支持勢力が擁立した候補がアラスカ州(ジョー・ミラー)、デラウェア州(クリスティーヌ・オドーネル)、フロリダ州(マルコ・ルビオ)、ケンタッキー州(ランド・ポール)、ネヴァダ州(シャロン・アングル)、ペンシルベニア州(パット・トゥーミー)、ユタ州(マイク・リー)、ワシントン州(ディノ・ロッシー)、ウィスコンシン州(ロン・ジョンソン)など全米各地で次々に上院議員候補の指名を獲得し、茶会党運動が高揚した。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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