「クリスティ」「ルビオ」で攻める共和党全国党大会

足立正彦
執筆者:足立正彦 2012年8月22日
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 民主党全国党大会での基調演説をジュリアン・カストロ・サンアントニオ市長が行なうことになったことについて先般コラムで報告した。一方、共和党全国党大会はいよいよ来週月曜日(8月27日)から4日間の日程でフロリダ州タンパにおいて開催される。予備選挙や党員集会で選ばれた総勢2286名の代議員が参加し、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事、ポール・ライアン下院議員(ウィスコンシン州第1区)をそれぞれ共和党正副大統領候補に指名し、2人は指名を受諾することになっている。そして全国党大会で、将来の共和党を担うと見られている2人の政治家が重用されることが明らかになった。

 全国党大会で基調演説を行なうことが先般決まったのは、ニュージャージー州知事のクリス・クリスティである。クリスティに対しては、大統領候補指名獲得争いに出馬していた候補の顔ぶれに不満を持っていたヘンリー・キッシンジャー元国務長官、あるいは、ポール・シンガーをはじめとするウォール街の共和党系大物ドナーらの間から、指名獲得争いに出馬するよう昨年夏から秋にかけて再三要請が行なわれた。クリスティ自身も、元ファーストレディのナンシー・レーガン女史の要請によりロナルド・レーガン大統領記念図書館でオバマ政権を批判する演説を行なうなど、出馬を憶測させるような動きを示していた。だが、2009年11月の選挙で勝利し、翌10年1月に州知事に就任してからわずか1年8カ月しか経過していないとの理由で、クリスティは昨秋出馬要請を固辞した。全国党大会で共和党大統領候補の指名を受諾することになるロムニーの強い要請で、クリスティは基調演説を行なうことになった。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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