抗日!反日!でも、「日本女性は除外」の中国人心理

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2012年10月10日

 尖閣諸島問題で吹き荒れた反日デモのなかで掲げられた多くのプラカードに書かれた言葉は、「小日本」「日本人を殺し尽くせ」など、どれもぞっとさせられるものばかり。中国人という民族とは永遠にわかり合えないのではないかとついつい思ってしまうほど、過剰かつ過激な言葉が並んでいた。

しかし、デモに飛び交う殺伐とした言葉のなかで、よく目を凝らしてみると、ふっと笑いが漏れてしまうものも含まれていた。特に、日本女性をネタにしたものはなかなかユーモアが利いていて、不謹慎かも知れないが、ちょっとばかり安心させられた。

その中でも秀逸だったのが、この写真。

「抗日 抵制日貨 娘们除外」

(抗日 日本製品をボイコットせよ、ただし女性は除いて)

日本女性の世界的なブランド力については言うまでもないが、評判はやはりかの地でも抜群に高い。

また、中国ではAVが禁じられているので、ネットが普及した結果、ますます手軽に日本のAVが海賊版で手に入るようになり、日本のAV女優の名前や作品については、中国人の男たちの方が我々よりもよっぽど詳しかったりする。

昔、日本のAV女優で圧倒的に人気があったのが飯島愛だが、時代は変わり、いまのナンバーワンは蒼井そらだ。丸顔にくりくり目という中国人のストライクゾーンど真ん中だったこともあって、もともと日本のAV女優のなかではトップレベルの知名度を誇っていた。彼女は数年前から独学の中国語で始めた中国ツイッター「ウェイボー(微博)」が大人気となり、いまや1300万人の巨大フォロワーを擁するまでになっている。

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執筆者プロフィール
野嶋剛
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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