続、領土問題とナショナリズム

平野克己
執筆者:平野克己 2012年10月22日
カテゴリ: 国際 文化・歴史

 前回したお話に貴重なご意見と質問をいただいた。ことがことだけに、かっこよくいえば勇気を奮って、その実内心はビクビクしながら書いたので、冷静な反応を頂戴したことはとても嬉しい。

 日本の現状とアフリカとのアナロジーを一言でいうと、アフリカ大陸の国境線に関しては「19世紀帝国主義の産物で人工的なものにすぎない」という言われ方をするのに、同じ時代に確定した竹島や尖閣諸島の日本領有は「固有の領土」として説明されるという、その矛盾なのである。当時の中国や韓国の状況を考慮すれば、大日本帝国時代の領有を「恥じるところなし」といいきれるだろうか。

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執筆者プロフィール
平野克己 1956年生れ。早稲田大学政治経済学部卒、同大学院経済研究科修了。スーダンで地域研究を開始し、外務省専門調査員(在ジンバブエ大使館)、笹川平和財団プログラムオフィサーを経てアジア経済研究所に入所。在ヨハネスブルク海外調査員(ウィットウォータースランド大学客員研究員)、JETRO(日本貿易振興機構)ヨハネスブルクセンター所長、地域研究センター長などを経て、2015年から理事。『経済大陸アフリカ:資源、食糧問題から開発政策まで』 (中公新書)のほか、『アフリカ問題――開発と援助の世界史』(日本評論社)、『南アフリカの衝撃』(日本経済新聞出版社)など著書多数。2011年、同志社大学より博士号(グローバル社会研究)。
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