本格的な成長期を迎えたインドの中古車市場

執筆者:山田剛 2012年10月27日
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス

 乗用車・商用車を合わせて年間400万台近くを生産し、2011年にはブラジルを抜いて世界第6位の自動車生産国となったインドだが、中古車市場に関しては情報が少なく、市場規模や将来見通しなどが今一つよくわからなかった。

 というのも、日本や米国などと違って中古車販売の大部分が個人売買や中小業者にゆだねられており、安心して中古車を買える環境がまだ整備されていない、という事情があるからだ。系列に中古車販売店マヒンドラ・ファースト・チョイスを抱える多目的車大手のマヒンドラ&マヒンドラ(M&M)では、インドの中古車取引の60%が新聞・雑誌広告やインターネットなどを通じた個人売買で、28%が地場の中小ブローカー経由、大手業者のシェアは11%程度、と予測している。現在、インドの中古車市場は年間600万台前後、つまり新車販売の1.6倍程度とみられているが、M&Mでは市場が年10―11%のペースで拡大する、とみている。高金利の影響もあり、現在のインドでは新車販売のペースが前年度比4―5%程度で伸び悩んでいることから考えても、中古車市場の有望性がわかる。

 

 到来する「買い替え」サイクル

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
山田剛 日本経済研究センター主任研究員。1963年生れ。日本経済新聞社入社後、国際部、商品部などを経て、97年にバーレーン支局長兼テヘラン支局長、2004年にニューデリー支局長。08年から現職。中東・イスラム世界やインド・南アジアの経済・政治を専門とする。著書に『知識ゼロからのインド経済入門』(幻冬舎)などがある。
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
価値あるバックナンバー
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順