アルジェリアのイナメナスでおきた天然ガス施設襲撃事件は、日本のアフリカビジネス史上、もしかしたら海外ビジネス史上においても、最悪の事態となった。最初に殺害されたのは日揮の日本人社員であるらしく、体に爆弾をまかれて盾にされていた日本人もいるという。現在判明しているかぎりでは、もっとも死亡者が多いのは日本人である。私のゼミの先輩にも日揮に入ってアルジェリアで働いていた人がいた。日揮は、アルジェリアのためにもっとも永きにわたって、大きな貢献をなしてきた日本企業だ。その膏血がテロの犠牲になった。なんということだろう。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン