「イスラエル」に前向きなイラクの深謀遠慮

執筆者: 2004年10月号
エリア: 中東

 イラクのシェイハリ駐英大使がイスラエルの日刊紙「ハーレツ」上で、イスラエルとの外交関係樹立に前向きな発言を行なった。大使は「まだ条件は整っていない」と述べてはいるものの、将来的な可能性までは否定していない。 特に関心を集めたのは、「イラクのビジネスマンや暫定政府の高官たちからなる強力な圧力集団が(イスラエルとの外交関係樹立に)動いている」と明かしたこと。戦後、国内にイスラエル製品が出回っているとの噂が絶えない状況だけに、「イラクの有力者たちはイスラエルや米国との関係修復に前向き」との観測が強まった。

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